|
「いやぁ〜、旅の楽しみと言えば団子ですねぇ、ご隠居!」
孫二娘: ・・・うっかり、ねぇ。なかなか個性的なキャラだわ。
施恩: ふぅ・・・今日の稽古はこの辺で終わりにするか。
孫二娘: いやぁ、芸人は日頃の稽古が命よね、ご隠居。
施恩: うわっ!何ですかいきなり!
孫二娘: しょうがないじゃない、アナタ助でも格でも弥七でも(中略)ないんだから。
施恩: ご隠居でもないです。
孫二娘: 稽古の後の饅頭!これがまた格別にうまい!
施恩: 段取り重視ですか!俺の意見通りゃしないし!
孫二娘: ぉーもぉんいなあえんっえいーおんいなあえ!
施恩: 喰ってから喋って下さいよ・・・でもなんだかんだ言っても孫二娘さんの
孫二娘: 人肉。
施恩: ンンッ!ム、ムグゥ・・・・!なんでそこだけハッキリ言うんですか・・・
孫二娘: あら、いつもは内緒にしてたのに喋っちゃったわ。うっかりうっかり。
施恩: ガハッ、ゴホッ・・・な、なにか、飲むもの・・・
孫二娘: ・・・・・・・・・・・・・・・・
施恩: な、なんで怖い顔して睨んでるんですか・・・
孫二娘: 私より先に饅頭喉に詰まらせた。
施恩: 俺だって詰まらせたくて詰まらせたわけじゃ・・・
孫二娘: まぁいいわ。飲みなさい。
施恩: どうも・・・・ふぅー、水のエキスが全身に染みわたって気が遠くなる・・・
孫二娘: あらあら。水と間違えて痺れ薬飲ませちゃった。
施恩: 寸分違わずいつも通りなんですけど・・・
孫二娘: そぉ?・・・なぁんだ、いつも通りなら無理にうっかりキャラにならなくても良かったんだ。
施恩: いやそうじゃなく・・・・ていうか解毒・・・・
孫二娘: さてと。それじゃあ家に帰って和尚あたり相手にうっかりしよっと。
施恩: だからあなたのそれは全然うっかり違くて・・・ねぇ・・・ちょっと・・・意識が・・・
|