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天書研究2

あらすじ:宋江率いる梁山泊軍は、敵の思わぬ猛攻に苦戦を強いられていた。絶体絶命の危機…だが宋江は思い出す、自分には九天玄女より授かりし三巻の天書があることを。そう、今こそ天書の力を存分に発揮する時なのである!

 

宋江: 呉用先生、何か役に立つ記述はありますか?

呉用: そうですね、この頁あたりが役立ちそうですが…

宋江: どこですか?

呉用: バーン!

宋江: おぶぇっ!

呉用: とまぁ、このように誘いに乗ってくる敵であれば戦いやすい、と書かれています。

宋江: …まじめにやってください。

呉用: まじめですよ。引っかかる方が悪いんです。

宋江: やっぱり引っかけるつもりで言ったんですか!

呉用: そう怒らずに。この作戦はどうですか?「親父が死んだと聞けばすぐに引き返す」。

宋江: それは私です。

呉用: そうですか。「捕まりそうになったら気狂いの振りをする」。

宋江: それも私です。

呉用: そうですか。「一度故郷に帰って捕まったのに何の策も無いままもう一度帰ろうとする」。

宋江: だから先生、私の日記読んでませんか?

呉用: そんなん読めと言われたって読みたかないですよ。あ、呪文載ってますよ、呪文。

宋江: 本当ですか!えー、オホン…「あぁ、この宋江の命もこれまでか…」

呉用: ……なんも起こらないですね。

宋江: こう言いさえすれば命が助かる…そんな時期が私にもありました。

呉用: ていうか呪文でもなんでもないですしね。

宋江: 知ってて言わせたようにしか思えないんですが。

呉用: よし、ひとまず全軍退却!

宋江: あ、置いてかないで!


 

 

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