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講師:武松 生徒:魯智深
魯智深: そういえば武松、フックの法則って、なんだ?
武松: なんだよ、いきなり。本筋とは関係ないところに興味を持つんだな…
魯智深: ふぅ〜ん…さてはオマエ、良く知らんな?
武松: アンタが理解できるかどうか心配なだけだ。
魯智深: 本当か?最近は理科教員でも数学・物理離れが著しいと言うぞ?
武松: ま、待て和尚!なんでアンタが理科教員事情に詳しいんだ!
魯智深: いいから説明して見ろよ、フックの法則!わしでも理解できるように!
武松: ったく、誰の入れ知恵なんだか…わかったよ。
魯智深: わからーん!全然わからーん!
武松: …言うと思った…わかったよ。もうちょっとかみ砕いて表現してやるよ。
魯智深: ……………はぁ?
武松: なんだよ、これでもわからんのかよ…じゃあなぁ…
魯智深: わからんのではない!そんなことが法則になるのか!
武松: まぁな。
魯智深: それじゃフックは何か、バネ振り回しながら学者連中のところに行って
武松: そんなキャラじゃなかったとは思うが、そうだろうよ。
魯智深: 「見てろよ…このバネあるだろ?引っ張るじゃん。伸びるんだよ!」
武松: そこから説明する必要はねぇんじゃねぇのか、流石に?
魯智深: 「これが重り一個つけるだろ、今2cm伸びたよな。ここからだからな、見せ場は。
武松: なんか釈然としないが、言ってることは合ってるなぁ。
魯智深: まわりの学者連中も呆れ返りもせずに「すげぇよフック!超大発見じゃん!」
武松: だからその学者のキャラ、確実におかしいっての!
魯智深: その場にいた誰かが「フーック!フゥーック!」ってフックコール始めて、
武松: そんな学会聞いたことねぇよ!
魯智深: なるほど。当たり前のことを当たり前だと思わないことが重要なのだな。
武松: お、アンタにしては素直に話を聞いてるねぇ。良いことだ。それじゃあ話の続きを…
魯智深: それでは帰って酒にするか。酒を飲むのが当たり前だと思わなければ、
武松: 結局それか!
魯智深: だが武松、わしには意外と物理が性に合うかもしれんよ。何となく、そう思った。
武松: 下手にアンタに物理なんか教えたら、悪酔いしたらすぐに「放物線運動ーっ!」
魯智深: ほぉ…手当たり次第にぶちこわすのに言い口実を得られるのか…
武松: やばっ、余計なこと言っちまった…ここでは生物の話しかしないからな!
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