ろっちーしん第二話

水滸トップ

張青：　耕してんじゃねぇよ！アンタがブッ壊した所の修理だっ！

魯智深：　そっか。まぁ保険も効くらしいし、いいじゃねぇか。ところで、ケガ夫は？

張青：　俺があれだけ「飲むな」って言っておいた毒に手ぇ出して、寝込んでるよ。

魯智深：　なんだ、ケガ夫がダウンしてんの、オマエの毒のせいか・・・なら、オマエが代役やってくれよ。 今から収録なんだ、ろっちーしんの。

張青：　強引だな・・・ほとんどアンタのせいだろ・・・ま、いいや。外に出よ、外。

魯智深：　ロケか？

張青：　ああ。これ以上アンタに家の物壊されたら、たまらんからな。

魯智深：　行き先は決めてんのか？

張青：　適当に歩きながら、問題を探すさ。アンタのような奴は、問題に出くわさずに歩く方が難しいからな。

魯智深：　そうかもな。じゃ、行こうぜ！

魯智深：　おぉ、橋か・・・渡ろうぜ。

張青：　おい、待てよ！この看板読めないのか？　

魯智深：　読めないよ。

張青：　軽く言ってくれるな・・・この看板には「この橋、渡るべからず」と書いてあるんだ。

魯智深：　なんだ。じゃ、別の橋を・・・

張青：　いや、待ってくれ、和尚！・・・良い問題じゃねぇか、これ。何とかしてここから向こう岸に渡る手段を考えてくれよ。

魯智深：　やれやれ、本当にあっけなく問題に出くわしたもんだな・・・

張青：　良い考えは浮かんだかい、和尚？

魯智深：　うむ。それでは・・・うおぉぉぉぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁっっ！　

張青：　お、おい・・・和尚、一体何を・・・

魯智深：　ぐおぉぉぉりゅぁぁぁぁぁぁっっっっっ！！！

張青：　ちょっ、和尚？

魯智深：　ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・ふんっっ！！

張青：　・・・・・・おおおっっっ！　

バタァァァァーーーーン！！

張青：　噂には聞いていたが・・・これが和尚の「生木をブッコ抜く」技か・・・

魯智深：　がっはっはっはっはっ！！そこらの木だって、ブッコ抜いて倒せば立派な橋だろう！

張青：　恐れ入ったね、全く・・・このコーナー始まって以来のまともなオチだ・・・それじゃあ渡るか。

魯智深：　ほめろほめろ、もっとほめろ！がっはっはっはっはっ！

張青：　ところでこれ、なんて木だ？

魯智深：　サルスベリ。

張青：　なに・・・うわぁっ！！

張青は木から足を滑らせて川に落ちた！

張青：　な、流されてるって、おい！

魯智深：　おいおい、律儀にズッコケる事ないだろうに・・・

張青：　「お約束」じゃねぇ！マジでこけたんだっ！！

魯智深：　何だよ、天然ボケか？

張青：　だからそうじゃねぇってのーっ！

魯智深：　まぁいいや・・・助けてやっかな。フンッッ！！

張青：　？・・・・和尚、また木を引っこ抜いて・・・

魯智深：　張青、つかまれぇ！

張青：　お、おうっ！これは・・・柳の木？

魯智深：　そうだ・・・人助けには、もってこいの枝だな！そぉりゃっ、張青の一本釣りだぁっっ！！

張青：　うぉぁぁぁぁっ！

ドスゥンッ！

魯智深：　おぉ、なかなか生きのいい好漢が釣れたもんだ。がっはっはっはっ！

張青：　なんだかなぁ・・・ま、礼を言うぜ。

魯智深：　よし、それじゃあ釣った好漢はキャッチ・アンド・リリー・・・・

張青：　ス・・・ーるーなぁぁぁぁぁっっ！！！

魯智深：　こりゃ海まで行きそうだな・・・大きく育てよぉっ！

張青：　育つ前に死んじまうってぇぇぇーーっっ！