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パフォーマーに聞く
〜 孫二娘編 〜


−−−チームの紅一点、孫二娘さんです。どうも、はじめまして。

孫二娘 よろしくね・・・

−−−え?ええ、こちらこそ。ずっと男性のインタビューだったんで、なんか照れますね・・・
それではまず、「十字破カニバルズ」時代のお話から伺いたいのですが・・・

孫二娘 ええ、良いわよ・・・カニバルズは、私の父の代から活動していたチームなの。
「食べる物が何もない」っていう当時の世相を反映したようなアングラな活動で、 いろんな人に非難されたけど・・・父はやめようとはしなかったわ。路線の転換もしなかった。 何でだと思う?

−−−うーん・・・カニバルズの奇抜な活動自体、私はあまり理解できてないからなぁ・・・ やっぱり「食べる」事にこだわってるんですよねぇ?

孫二娘 そうよ、わかってるじゃない・・・「食べること」、それは人が生きる上では欠かせない事よ。 「食べる」事抜きで生きていけないのだったら、エンターテイメントも「食べる」事と向き合わなければ ならない・・・娯楽は人を「生かす」ための手段だから。

−−−難解ですね・・・過激さが売りの前衛アートですから、このくらい深く考えないと理解できない物なんでしょうかねぇ・・・

孫二娘 そんなことないわよ・・・むしろ理性なんか捨てて、本能のままに楽しめばいいの・・・ 人は食べることで生きながらえること、そして・・・食べなければ死んでしまうことを。
カニバルズのステージは人生の縮図であり・・・自然の摂理の体現でもあるの。私はそれを誇りに思う。 夫も、時に私の行き過ぎた行動を戒めるけど、やっぱりカニバルズを愛しているのよ・・・

ふう・・・しゃべりすぎたら、のどが渇いちゃった。お茶入れるわね・・・あなたも、飲むでしょ?

−−−あ、はい。いただきます・・・お話伺うと、「母夜叉」なんて呼ばれているのが嘘みたいな、 真摯な気持ちで芸に取り組んでる方なんですねぇ・・・

孫二娘 自分で言うのも何だけど、情熱的なのよ・・・夫には、「情熱的すぎる」なんて言われるけど。

−−−張青さんも奥さんがかわいくて、心配なんですよ・・・あ・・・あ、れ・・・

孫二娘 うふふ・・・

  

(・・・・・アクシデントが発生しました。インタビューを中断します)

   

−−−・・・・あれ?ここ、どこだ?確かインタビューを・・・

張青 ああ良かった。目が覚めたか。

−−−孫二娘さん・・・あ、張青さんも。

孫二娘 インタビュアーさん、あなたの言うとおりだったわ・・・この人ったら私のこと心配して、慌てて駆けつけてきたんだから。

張青 心配なのは、むしろ君の方だったんだが・・・

−−−あ、そうなんですか・・・でも私の方がそそっかしいですね、インタビュー中に眠っちゃうなんて。

張青 まぁ、ある意味ではそそっかしいな。警戒心が無いとも言うぞ・・・

−−−え?なんのことですか?・・・あれ、どうして俺、裸なんだろう?なんか、心臓の辺りが水でもかけられたみたいに、濡れてるし。

孫二娘 ちょっと見させてもらってたの・・・あなたの体を。いい体してるわね・・・

−−−はあ、どうも・・・恐縮です。
それでは・・・え!?もうこんな時間?・・・そんなに寝てたんだ!
すいませんけど、最後に気になるアーティストを教えてください!

孫二娘 劉唐、いいわよね・・・赤いし。体つきでは郁保四なんかがいいわね・・・

−−−うーん、それってやっぱり・・・と、とにかく今日はありがとうございました!

孫二娘 またいらっしゃい。今度は、私が一人の時に、ね?


 

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