インタビュー目次 |
〜 曹正編 〜
曹正: 「大活躍」は言い過ぎじゃないのか?・・・まあいいや。単独インタビューなんて初めてだが、
お手柔らかにな。
−−−こちらこそ・・・さて、曹正さんは二竜山入りの前に、現在「梁山泊」で活躍中の林沖さんに
弟子入りしていらしたそうなんですが・・・
曹正: ああ。もっとも、派手なパフォーマンスは他の役者の仕事だと思ってるから、師匠仕込みの
技なんて滅多に出さないが。彼に学んだのは技術的な面よりも、むしろメンタルな部分の方が多いかな。
−−−林沖さんと魯智深さんは旧知の仲だそうですが、曹正さんは以前から彼のことをご存じでしたか?
曹正: 名前はね・・・でも師匠から聞いてたんじゃないよ、うわさでね。実際会ったときは、噂通りの
「酒好き和尚」だったんで思わず笑いそうになったなぁ・・・
−−−たしか和尚が曹正さんの店にいらしたんですよね?どんなお客さんでした?
曹正: そりゃ、「よく飲むお坊さん」だったよ。でも深酒になる前に楊志の一件があったんで、
店を荒らされなくてすんだがね。で、結局代わりに二竜山が荒らされたんだけど。そう考えると、
やっぱりあの人の中では飲むのと暴れるのがワンセットになってるんだろうね。
−−−冷静な観察ですねぇ。
曹正: 食い逃げなんかする人に見えなかったんだがなぁ。まぁライヴ失敗を連発して、
相当へこんでたんだろう。荒んでた、っていうかな。でも売り出す側から言えば、そのくらいハングリーな
方が人気も出やすいだろうとは思ったよ。
−−−そして曹正さんは魯・楊の両名のためのライヴプロジェクトを提案するわけですが・・・
その場所として二竜山を選んだ理由は何だったんでしょう?
曹正: ぶっちゃけて言えば、店の為。俺の店はあそこのライヴを見に来る客がよく来るからな。
あそこが盛り上がれば、ウチも自然と儲かるわけさ。でも当時、あそこには大したパフォーマーが居なくてね・・・
なんとかして二竜山をメジャーにしたかったんだ。
−−−「自由なパフォーマンスの場」を求めた両名と、「優秀なパフォーマー」を求めた曹正さんの
利害が一致したわけですね。
曹正: そんなとこだ。だが俺達の歯車が、これほどうまくかみ合うとは思わなかったよ、正直。
二人のパフォーマンスは、そこにいた者全員を蒼然とさせ、そして味方に付けた。
それは俺が考えていた以上の成果だった・・・それまでの二竜山のアーティストがやってたことを
支持していた連中でさえ、和尚と楊志のとりこになったんだからな。
−−−それもこれも曹正さんの脚本あってのことですよ・・・そういえば、あのライヴ(怪力和尚怒りの大脱出in二竜山)では、
曹正さんのロープマジックも披露されましたよねぇ?
曹正: ああ、あれね。とりあえず顔見世興行だったから、俺も何かしなきゃなぁと思って。
実際、あそこは和尚に自力で引きちぎってもらっても良かったんだけどね、ロープ。でもそのあとが
和尚の見せ場だったから、無駄に体力使わせるわけにも行かなかったんだよ。
−−−いろいろと考えた上での演出なんですねぇ・・・そういえば、その後は酒場の方、儲かりましたか?
曹正: 当然だろ。それまでは「単に二竜山の近くにある店」だったのが、「二竜山ファミリーの店」
になったわけだからな。二竜山人気と共に、売り上げも上昇したよ。
−−−・・・お察しします。ところで、今後の御予定について伺ってもよろしいですか?
曹正: 和尚がしゃべったんだよねぇ・・・桃花山とのジョイントライヴのこと。あれは事実。近いうちに
メンバーを編成して、ゲストプレイヤーという形で参加することになってるよ。
−−−「政府系アーティストのゲスト」というのは・・・
曹正: それはあっちの秘密だから、俺が言うわけにはいかんよ。
−−−そうですか・・・うーん、気になる・・・
曹正: アーティストなのかねぇ・・・王定六。俺の店はこの国で唯一の「いろんな意味で安心して飲める店」
だったんだが、最近こいつの店も似たような売り文句でやってるみたいだからな。
−−−それは・・・ちょっとした勘違いですね。それでは、今日はありがとうございました。
曹正: どうも。帰りに店の方にも寄ってってくれよ、女房に言っとくから。
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