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〜 ノンケは身を助けず!? 〜
水滸伝は、言って見れば男達のドラマです。いや、むしろ”男”言うより”漢”ですかね、作中でも
良き人物を”好漢”と呼びますし。
そんなわけで、物語の中にはいろいろと男臭い美学が登場します。例えば
「惚れた女も守れんで、何ができるんじゃあ!」
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入りましょう。
反政府組織として、政府軍と血で血を洗う抗争を繰り広げていた梁山泊が、彼の力を必要とするのは
、ある意味当然の成り行きでしょう。しかし安道全は梁山泊のオファーを断ります。
愛人の甘い囁きで身動きがとれない安道全を、梁山泊はどうしたかというと、とてもシンプルな作戦で
解決します。
実際は、彼の愛人は裏で強盗とつるんでたりする悪女でした。安道全にすり寄っていたのも、
世間的によい隠れ蓑だったからでしょう・・・なんて事を知らされ、安道全は愛人のことを忘れ、
梁山泊へ入山するのでした。
愛する女性を失って梁山泊に入った人物は多いのですが、その中で最も悲恋という感じがしないのが
安道全のケースです。女好きは美徳ではないと言う風土の生んだエピソードでしょう。
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